緩和ケアについて

緩和ケアについて

高知緩和ケア協会は

たとえ命を脅かすような重い病気に罹ったとしても、より良く生きるためのお手伝いをさせていただくことを使命としています。その働きを「緩和ケア」といいます。

緩和ケアは、一人ひとりの「いのち」に向き合います。「命」は有限ですが、「いのち」は永遠です。尊厳ある存在、希望ある存在、愛し愛される存在、それが「いのち」です。

1995年(平成7年)に発足した高知緩和ケア研究会(任意団体)を母体とし、2007年(平成19年)特定非営利法人に改組して現在に至っています。

県民の皆さまに対しては、ご病気の方のご病気や人生そのものに対する向き合い方にヒントをいただくための「豊かないのち講演会」を1996年から毎年開催しています。

医療や介護の専門職の方に対しては、ご病気の方の身体と心の問題に対してより良いケアを提供する方法を学び合うために、「研究発表会」を2002年から毎年開催しています。

その他、県内の医療機関や在宅での緩和ケアをより良いものにしてゆくために、県からの受託事業や看護師のための専門的な緩和ケアのスキルアップのためのワークショップ等も行っています。

設立趣意

近年、日本人の死因の第1位は癌であり、4人に1人以上が癌で亡くなっています。そして、癌で亡くなる方のうち、10人中9人以上は病院で亡くなっています。われわれ日本人が死を迎える状況として最も確率が高いのは「癌にかかって病院で死ぬこと」でしょう。
現代の病院は、近代科学技術と医学的知識を駆使して検査、診断、治療を行う場として進歩発展を続けていますが、治癒が望めない状況に至った患者にとって、その終末期を心おだやかに満足して過ごせる場とは申せません。人は誰でも老い、病み、この世から去ります。人間の自然の営みのプロセスとして終末期をどのように過ごすかは、独りの医療従事者だけの問題ではなく、本来は死に行く人の側の問題であり、いうなればすべての人の問題であります。
「高知緩和ケア研究会」は、医療従事者、患者、一般市民、関連分野の研究者、宗教家などさまざまな人々が参加して、生、老、病、死に関する今日的な医療や福祉の問題について学際的に話し合い、前進させるために設立されるものです。
本研究会では医療従事者もその他の専門家も、生・老・病・死から逃れられない同じ人間として、患者や一般市民と対等の立場で、しかも専門家としての能力を高めつつ、共に協力しあいながら終末期の望ましいケアのあり方を形にしたいと思います。

高知緩和ケア研究会の目的

(1)癌等による終末期にある患者さんの痛みを全人的なものととらえ、身体的 physical・社会的 social・精神的 psychological・ 霊的 spiritual な痛みを和らげ、取り除くさまざまな方法(緩和ケア)を研究・確立して行きます。
(2)癌等による終末期にある患者は、適切な緩和ケアがなされることによって、身体的な痛みや不快な症状から開放され、かつ残された人生を積極的で意味あるものにすることができます。高知県の医療機関で適切な緩和ケアが受けられるように、啓蒙・普及活動に努めます。
(3)患者の家族への援助や在宅ケアは緩和ケアの重要な部分であり、また、死の準備教育、死生学といった分野も緩和ケアと密接に関係しています。医療従事者のみならず、患者、家族、市民、関連領域の研究者、宗教家などさまざまな人々が参加して緩和ケアの進歩・発展に努力します。
(4)癌患者やその家族を支えるボランティア活動を実践し支援します。

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